漫画「毎日かあさん」と苦しさを笑いに変えられる才能を持った人たち(ブログ紹介)
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- 作者: 西原 理恵子
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/06/23
- メディア: 文庫
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目次
漫画家 西原理恵子(サイバラ)氏の人生遍歴
大人向けのギャグ漫画を描く著者は、過去にアルコール依存症の実父やギャンブル依存症の義父のいた家庭環境で育ち、貧乏への嫌悪感から脱出すべく上京を決意する。なんとか漫画家としてのキャリアをスタートした後も、アルコール依存症の夫との結婚と離婚と死、その中で漫画家の仕事を続けながら一男一女の子育てをしている。
詳しくは漫画や小説を読んでみてほしいが、多くのキーワードの散りばめられたその人生は、壮絶だがなぜか身近に感じられる。サイバラ氏の作品が愛されるのは、その経験した苦しみを笑いに変え、あけすけに表現してしまっているところにあると思う。
お世辞にもきれいとは言えない絵を描くサイバラ氏だが、その絵には味わいがあり、家族への深い愛情と裏に隠れた感情が伝わってくる。「毎日かあさん」も、笑いあり、涙ありで大変面白く、その上で考えさせられた。そして、また休み明けから仕事を頑張ろうと思えるような作品だった。
苦しさを笑いに変えられる才能
僕は笑いの才能がないので、それができる人たちを見ると羨ましく思うことがある。だが、そんな僕にも元気を与えてくれるので、僕はその作品のファンになり、作者のファンになる。
そんなことを考えているうちに、まさに苦しさを笑いに変えて表現しているブログを2つ思い出した。象徴的な記事を1つずつ紹介したいと思うが、お休みで時間に余裕のある人は、過去の記事を読み返してみても元気がもらえるかもしれない。
やめて!ハハのライフはもうゼロよ!
有名なブログなので、すでにご存じの方もいるかもしれない。旦那さんは人の良さそうな方だが、2人のダンスィ(男子)の子育てに奮闘する毎日をマンガとして描かれている。なんと、ほぼ毎日更新されているので、毎日元気をもらえること請け合いだ。
上記の記事では、子育てを苦しいと感じていた頃に、ブログでマンガを描き始めた経緯が語られている。僕もこうやって過去の自分を受け入れて表現できるようになりたいし、こんな旦那になりたいと思っている。
子育て中の方には特に必見だが、子供ができたらどんな日常が待っているかを知ることもできる。もちろん大変な部分も多くあるだろうが、それを超えた喜びを感じられることがあることに希望が持てたりする。
嫁を動かす
こちらはカーネギーの名著「人を動かす」をパロディにしたブログだ。家で仕事をしながら家事と育児を掛け持ちする作者が、嫁をいかに動かすのかに日々奮闘する様子が描かれている。たまにネタ的な記事もあるが、それを含めて笑いを追及しようとしている様子が伺える。
上記の記事では、嫁が家事をしなくなった理由と、それらを乗り越えて現在幸せであることが語られている。<あとがき>とある通り、一旦完結してしまっているが、今後の続編に期待したい。
※新作が始まったため、ブログタイトルが「ビジャナリーワイフ」に変更となっています。(2016/5/2追記)
こちらは「人を動かす」という世界の名著を、その目次ごとに一つの記事として楽しめるようになっている。分厚い本の内容を日常にローカライズしてくれているので、人間関係に悩む人にもおすすめだ。人を変えるのではなく、「人を動かす」ためのエッセンスをこのブログを読むことでも学べる。
おわりに
紹介した2つのブログ以外にも、苦しさを何らか形を変えて表現している作品を見ると元気がもらえる。今回は経緯などを告白している記事を思い出して紹介してみた。
苦労の種類や大小は人それぞれ異なる。だが、どんな苦労もその人のとらえ方次第でモノクロにもカラフルにもなる。ただ、苦労を克服した物語はおもしろい。
過去記事は以下のリンクから一覧で見ることもできるので念のため貼っておく。
「苦しみのない人生を歩むことはできないのだろうか?」
それは難しいことのように思う。だけど、苦しみながらもそれを笑いや喜びなどの人生の糧に変えられることもまた事実だと思う。
もちろん「毎日かあさん」もおすすめだ。