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30歳前後で経験した5つの地獄(自律神経失調症、首肩こり、アルコール依存症、不眠症、躁うつ病)

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今回は僕が実践している健康法ではなく、僕が30歳手前から今までに経験した5つの地獄について書いてみたい。ここでは便宜的に自律神経首肩こりアルコール依存不眠症躁うつ病の5つに分類してみたものの、実際はどれも相互に影響しており、切っても切り離せない関係があると思っている。同じ症状の人ばかりではないと思うが、体調悪化に悩んでいる人に一つでも参考にしてもらえることがあればうれしい。

 

目次

 

1. いくら検査してもどこも悪くない地獄「自律神経失調症

僕は30歳手前で原因不明の吐き気嘔吐、そして全身のかゆみに悩まされるようになった。ちょうど仕事の負荷が高くなった時期、結婚を親から反対された時期と重なる。口では「仕事を任されてうれしい」「親なんて気にせず生きてきた」などと言っていたが、内心はかなりストレスがたまっていたようで、それが体調の異変となって現れることとなる。

 

吐き気、嘔吐

最初は吐き気だったが、次第に実際に嘔吐するようになり、一番ひどかった時期は毎日職場のトイレや道端で嘔吐を繰り返すようになった。食欲もなかったので出てくるのはほとんど液体だ。すぐに内科や耳鼻咽喉科、消火器科や脳神経外科など病院を10ヶ所ほど回って各種検査をしたが、毎回「どこも悪くありませんね」と言われて帰されるだけだった。

 

今思えば「自律神経」という言葉が医者の口から一度も聞かれなかったことが悔やまれるが、「見つかりにくい大病を患っているのではないか」と心配になって病院をいくつも回り、10ヶ所ほど回ってようやく「死ぬような病気ではなさそうだ」と思い至った。その後は躁うつ病にまでなってからようやく自分で書籍などを読んで勉強して「自律神経」という言葉を知り、自分が自律神経失調症であると自己判断するようになった。

自律神経失調症ってどんな病気?」

病院で検査しても異常がみつからないのに、動悸やめまい、頭痛、下痢、憂鬱感などのツライ症状が治らない・・・それは自律神経のメカニズムに関係があるかもしれません。

自律神経失調症 知っておこう!カラダのこと アゼガミ治療室

 

今は嘔吐はほぼ収まり、たまに吐き気が出るくらいにまでよくなったが、当時打った対策はマッサージだった。2週間に1度通っていたのが、毎週通うようになり、最後は自宅に呼んで2時間みっちりマッサージを受けてなんとか仕事に行っていた。あの頃知り合ったマッサージ師の方には長い間大変お世話になったが、根本的な解決にはならないと判断し、今は早寝早起きや健康的な食事、毎日の体操瞑想など規則正しい生活を心がけ、たまに鍼治療銭湯に行くことで体調を管理するようにしている。

 

かゆみ

同じ時期に全身のかゆみで眠れなくなったが、こちらは残念ながら今でも定期的に再発している。当初は皮膚科でアトピー性皮膚炎の治療にも使用するステロイド系の塗り薬をもらい、2年間ほどはそれでしのいでいた。だが、次第に常時塗っていないとかゆみが抑えられなくなってしまい、薬を塗って寝てもすぐにかゆくなり、起きて薬を塗ってまた寝ても、またすぐにかゆくて起きる、ということを繰り返すようになった。

 

それでも無意識にかきむしって身体中がみみずばれになるよりはましだったが、今は市販の馬油ワセリンを塗る方法で対処している。かゆみ止めとして売られている尿素系の塗り薬もほとんど効かなかったが、馬油ワセリンはかゆみ止めとしての効果に加え、かきむしった傷跡を修復する効果もあった。この治療法は最近、湿潤療法として認知されうようになってきている。

アトピー性皮膚炎と傷は、同じ?

もちろん、アトピーの原因はアレルギー物質など色々といわれていますが 体の表面にできているのは、普通の擦り傷とほとんど同じ状態です。しかもかゆい。 何とかして、そのかゆみを止めたい。

そういったことについて、湿潤療法はとても有効です。しかも、湿潤療法に必要なのは、ワセリンだけです。 ワセリンをかゆい部位やアトピーが出ている部位に塗ります。

アトピー性皮膚炎と傷は、同じ? - 毎日のつらさ - 専門家プロファイル

 

自律神経の仕組みについては、以下の書籍が詳しく勉強になる。自律神経を測定する機械を使って科学的に検証されているのが特徴だ。

自律神経を整える 「あきらめる」健康法 (角川oneテーマ21)

自律神経を整える 「あきらめる」健康法 (角川oneテーマ21)

 

 

2. こればこるほどこりに気付けない地獄「首肩こり」

首肩こりをなめている人には警笛を鳴らしたい。首肩こりが悪化すると脳に血液がうまく送れなくなり、思考能力が低下し、頭痛に悩まされたり、うつ病にもつながることがある。こればこるほど血行が悪くなって感覚が麻痺してしまい、こっていることに気付かなくなってしまうため、こりが原因とは気付かないまま悩まされることになる

 

思考能力低下

こりによって筋肉が固くなると血行が悪くなり、こっているという感覚すら自分では気付きにくくなるが、同じことは脳にも言える。首がこっていれば当然脳への血流も悪くなり、脳も感覚が麻痺して正常に思考できなくなってしまう。この思考能力の低下が恐ろしいのは、ネガティブな考えや不規則な生活を改善しようとする思いを止めてしまうところだ。

 

対策としては、まずは感覚を取り戻すために患部を温めることが先決だ。風呂温熱パッドなどが効果的だ。その上でマッサージ鍼治療を行うが、根本的な解決には姿勢をよくし、適度な運動をするなど生活を改善していく必要がある。僕の場合は、猫背にならないように気をつけているのと、毎朝ラジオ体操を行っている。iTunesなら圏外でもできるし、テレビやラジオなら1番と2番の間に首の体操が追加されている。

ラジオ体操

ラジオ体操

 

頭痛

頭痛にまでなってしまうと、患部を温めた方がいいか冷やした方がいいかは症状によるため、接骨院などで相談してみてほしい。僕の場合、頭痛には鍼治療が特に効果的だった

 

一度首肩こりになってしまうと、例えストレスがなくなったとしても、首肩こり自体が原因となって思考能力の低下や頭痛が続いてしまう。そうすると思考能力の低下や頭痛などの症状自体がストレスとなって首肩こりが悪化する悪循環に陥る。頭痛薬を多用するなどの短期的な対策だけに頼るのではなく、生活習慣を見直したり、一度じっくり休養するなどの根本的な対策を考えてみてほしい。

原因不明の不調。原因はストレスではなく「首こり」でした

家庭の中で、誰も気付いてくれない慢性的な苦しみや痛みで日々悩む主婦の方も多いと思われます。このような原因不明の体調不良は「不定愁訴(ふていしゅうそ)」といわれ、その多くは自律神経失調の症状です。一般的にはストレスが原因とされていますが、本当の原因は「首こり」です。

首こり病外来のご案内(頚性神経筋症候群):東京脳神経センター

 

3. 飲めば飲むほど酔えない地獄「アルコール依存症

元々お酒は弱かったが好きだった。悪かったのは、家で一人でも飲むようになってしまい、さらには毎日飲むようになってしまい、飲まないと眠れなくなってしまい、そうしているうちにどんどんお酒が強くなって、どんなに飲んでも眠れなくなったことだ

 

意思力の低下

たしなむ程度のアルコール量であれば適度に身体の緊張を解くことができ、身体を温めることにもつながるため健康によいが、僕のように毎日ビールを6缶セットで買って来ては全部飲み干し、さらにワインやウイスキーに手を出して、最後は失神するようにして眠りにつくような輩は、もう何を言っても効かない

 

寝るためと称して寝酒を飲むがどんどん頭が冴えて眠れなくなり、二日酔いを抑えるために昼から迎え酒をしてはいつの間にか休みが終わっている、そんな状況に苦しむこととなる。「酒は飲んでも飲まれるな」とはよく言ったものだが、いくら翌朝後悔しても夜には結局飲んでいるのがアルコール依存者だ

 

依存症はなんでもそうなのかもしれないが、意思力が低下して自己コントロールが利かなくなってしまう。そして、それは飲むことだけに限った話ではない。朝起きられなくなり、外出したり人に会うのも億劫になってしまい、果ては人との約束も簡単に破ってしまうようになる

 

対策としては、正直一度落ちるところまで落ちてもらうしかないと思っている。アルコール依存者にいくら瞑想をすすめても続くはずがないし、規則正しい生活など望むべくもないからだ。僕の場合は、躁うつ病を合併して初めて病院に行き、薬をもらって断酒することができた。今でも風呂上がりなどに飲みたくなるが、今の時代はノンアルコールビールという便利な代物がある。正直これがなかったら断酒が続けられた自信はない。

 

前にも紹介したが、意思力については以下の書籍が参考になる。

スタンフォードの自分を変える教室

スタンフォードの自分を変える教室

 

 

情緒不安定

お酒を飲むと感情の起伏が激しくなる人がいるが、それが悪化するとお酒を飲んでいなくても、気持ちの浮き沈みが大きく情緒不安定な状態が続くようになる。こうなると精神崩壊が進み、自分の気持ちと言動が一致しなくなってしまったりして、一人二人と友人が離れて行くことになる。僕のように躁うつ病を合併することも多く、そんなときに優しく見守ってくれる身近な人物がいるかがその後の対処にすごく大きな影響を与える。

 

うつ病からどうやって回復していくのか、それを患者自身の視点から記述した書籍が参考になる。

ビジネスマン「うつ」からの脱出

ビジネスマン「うつ」からの脱出

 

 

4. 寝ようと焦るほど眠れなくなる地獄「不眠症

もうほとんど書いてしまったが、全身のかゆみアルコール依存に加えて、最近だと子供の夜泣きなど複数の原因で不眠症になったことがある。この際、原因はなんでもいいが、睡眠に問題が出ると心も身体もボロボロになる。そのため、もうあんなことは経験したくないと恐れている

 

心がボロボロ

睡眠時間と睡眠の質が削られると、人間の精神は崩壊する。毎日徹夜で過ごす日々を想像してみてほしい。それはもう「終わりのない夢」だ。1日がいつからいつまでで、今日が何月なのかもわからなくなる。不思議なもので、眠れないことを恐れれば恐れるほど、焦って眠れなくなってしまう。そこでアルコールや薬に頼ってしまうのだが、そうすると逆に飲まないと眠れなくなってしまい、次第にアルコールも薬も身体に耐性ができて効きづらくなって地獄に落ちる

 

なんてわかりやすい仕組みだ。夜更かしするような悪い子も、この話を聞けば早く寝るようになるのではないだろうか。さあみんなも今すぐ寝てくれ。続きは読まなくてもいい。

 

身体がボロボロ

不眠症「終わりのない夢」を見ていると、副交感神経が劣位な状態が続くため、身体は一向に「休息」できなくなる。さあ、また悪循環という名の負のスパイラルが始まった。こうなると、地獄の底に落ちるのもあっという間だ

 

対策は何かだって?そんなの自分では実践できない状態になっているはずだ。対策があるとしたら、身近な人にこのブログを読んでもらうことかもしれない。とにかくすぐに病院に連れて行ってもらうんだ。そして薬をもらって一時の休息を味わい、少しでも冷静になった頭で今後のことをよく相談してみてほしい。

 

5. 気分がよいほど反動が大きくなる地獄「躁うつ病双極性障害)」

今では心の風邪として市民権を得たうつ病だが、それには本当に多くの種類があり、対策も様々だ。僕の場合は躁うつ病双極性障害)だったが、そんな話は誰の参考にもならない。僕が言えることは、地獄に落ちる前に、心と身体のメンテナンスを怠るなということだ。後は、人のせいにするのもやめておいた方がいい。人のせいにしても結局苦しむのは自分自身だし、うつは自分でしか治せない。

 

おわりに

あまりに長くなってしまったので、最後はかなりやっつけ仕事になった感があるが、ブログで書きたいと思っていたことを少し書けた気がする。現在進行形で地獄を味わっている同士がいれば、まずは病院に行くことをすすめたい。だが、根本解決には自分の「意思力」が必要だ。書籍やブログなどで勉強して、自分に合った対策を見つけてほしい。

 

 

「なんで過去のことを後悔してしまうんだろうか?」

「なんで今後の心配ばかりしてしまうんだろうか?」

後悔や心配ばかりするのは損だ。「今を生きる」、僕は日々そう自分に言い聞かせている。

 

悩まない---あるがままで今を生きる

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