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人生終わったと思ったら、そこからがスタートだった。

生きる (freee 平栗氏 デブサミ講演レポート) #devsumi

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今週開催されたDevelopers Summit 2016」で、「生きる」というタイトルの講演が行われた。職歴なしの31歳フリーターから一転エンジニアとなり、現在はマネジメントに携わるようにまでなって、今抱える苦悩が赤裸々に語られた。
 

Developers Summit(通称:デブサミ

デブサミと言えば、全国からエンジニアが集まる祭典で、スーツ姿より私服姿が圧倒的に目立つようなイベントだ。

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テクノロジースタートアップに関する講演が多くを占める中で、ひときわ異彩を放つタイトル「生きる」。そこで登場したのがfreeeの開発本部長を務める平栗 遵宜(ひらぐり のぶよし)氏だ。
 
「freee」と言えば、フリーランスの方にはお馴染みの会計ソフトで、国内はもとより海外展開も行っている。同様のサービスだと、マネーフォワード社の「MFクラウドなどが有名だ。
 
最近だと「FinTech」(Financial Technologyの略)という文脈でも語られることが多いが、こちらは投資運用をしている人ならバズワードとして聞いたことがあるかもしれない。

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平均年齢31歳と自分

以下を見てすぐに共通点がわかる人はなかなかいないと思うが、答えは「すべて平均年齢が31歳」ということらしい。
 
平栗氏は31歳職歴なしのニートだった。家を借りることもできず、クレジットカードの審査も通らない。あの楽天カードすら落ちたという発言で会場は爆笑。そのほかにも美容院での会話が凍る病院の受付嬢が保険証を見て表情を変える、などでまた爆笑。求人もラーメン屋くらいしかなかったとのこと。
 

フリーターからエンジニアへ

なんとか仕事を探そうとして一念発起し、友人の知り合いが始めたベンチャーに潜り込もうとした。それがfreeeとの出会いだった。絶対に断られない頼み方をしようと考え、「一年間無給で働かせてくれ」と言ったらしい。(実際にはすぐに給料が支払われるようになった。)
 
佐々木 大輔 氏と 横路 隆 氏の元、第一号社員となった平栗氏は、職歴だけでなくプログラムを書いた経験もなかったプログラマー 始め方」などとググってまずはMacBook Airを買いに行った。
Apple MacBook Air 1.6GHz 13.3インチ MB003J/A

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ベンチャー + 役立たず = 死」、この方程式に当てはまっていた平栗氏は、1日18時間
、それもほぼ休みなしで2年間をエンジニアとして働くことになる。
 

エンジニアからマネージャーへ

従業員数が180人にまでなり、平栗氏は開発本部長としてマネジメントに携わるようになった。この一年間は苦悩の連続だった。
 
まず、社内で本音で話せる人がいない。人の問題ではなく、給与や評価の話など社員に言えないことが多すぎるからだ。だから、社外トップ層と交流するくらいしか楽しみがない。楽しそうに思われるかもしれないが、これくらいは許してほしいと。
 
次期開発計画を策定した際は、経営陣とエンジニアとの間の調整役を一人でこなしたが、それが終わったときはものすごい開放感があった。だが、それを一緒に祝える人がいない。エンジニアはみんな開発の真っ最中だった。「仕事の達成感を誰とも分かち合えないなんて最悪だ。」
 
エンジニアとコツコツ信頼関係を築いても一瞬で崩れることがある。恨まれてもその人を含めて開発チームを守るのがマネジメントの仕事だが、最初はなかなか割りきれなかった。
 

なんのために働いてるんだろう

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そんな状況の中で、「なんでこんな仕事やってるんだろう」「なんのために働いてるんだろう」と日々悩むようになる。エンジニアをやってたほうが幸せだった。リリースすればお客様が喜んでくれるし、みんなで喜びを分かち合える。
 
だが、近い歳の人たちが同じように悩んでいることに気付いた。30代なら人生はあと30年ある。だが、5年後どうなっているかなんて自分でもわからない。自分は何がやりたいのか。でも、みんなマネジメントはやりたくないと思っている。
 
そんな悩みに対しては、自分の経験からこう投げかけるようにしている。
  • モチベーションの源泉を探る
  • 心のレバーを探す
  • 幼少の原体験を探す
 

freee 平栗 遵宜 氏の場合

平栗氏の場合。
  • 人が仲悪いのがすごくいやだ
  • 身近な人はできるかぎり助けたい
  • みんながニコニコしてるのを傍から見ていたい
 
「そう考えると、意外とマネジメントに向いているのかもしれない。」 
 
いまの結論としては、「家族と仲間を幸せにしたい。そのために働くんだ。」そう考えている。
 

おわりに

会場は、爆笑と興奮に包まれた前半から、感動と共感が集まる後半となった。その様子をうまく届けられたかは微妙だが、同じ30代としてとても考えさせられる内容だった。
 
 
「なぜ働くのか?」
「なぜ生きるのか?」
すぐに答えは見つからないかもしれない。だが、壁にぶつかったときは、一度過去を振り返ってみることが重要なのかもしれない。
 
ずっとやりたかったことを、やりなさい。

ずっとやりたかったことを、やりなさい。

 

 

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