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瞑想を学びに坐禅会に行ってみたレポート

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最近ブログで瞑想について書いているので、勉強を兼ねて坐禅会に参加してきた。今日はその様子をレポートしてみたいと思う。ちなみに僕は頑固な無宗教者だ。観光でお参りに行く人と同じ知識レベルなのであしからず。
 

坐禅会の行われる場所ってどんなとこ?

後で知ったことだが、坐禅は仏教の中でも禅宗に属する臨済宗曹洞宗などで行われており、臨済宗では向かい合って座り、曹洞宗では壁に向かって座るという違いがあるらしい。
 
僕が参加したお寺は曹洞宗で、専用の坐禅堂がないため本堂で行われ、尻の下に敷く坐蒲(ざふ)は、写真のようにたたみ一畳に一つずつ置かれていた。

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坐禅会に参加する人ってどんな人?

まずビックリしたのが女性の多さ参加者の若さだ。男女比率は「女 : 男 = 7 : 3」、世代比率は「20〜30代 : 40〜50代 = 8 : 2」といった感じで、総勢20人ほどが参加した。
 
聞くと毎回これくらいの比率らしく、若さは最近初参加の人が多いことも一因らしい。書籍などで瞑想・坐禅の効果が広く認知されるようになったとしても、お寺の坐禅会に来る20~30代がここまで多いとは正直思っていなかった
 
ちなみに少数派の中には、頭を丸めた「どう見てもプロ坊主」が1人参加していたが、これが毎回のことなのかは不明だ

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坐禅会での坐禅のやり方

結論を言うと、アプリや動画で紹介されている内容とほとんど変わらなかった。最初に坐禅のやり方を紹介するパンフレットまで配られたので、特段迷うところはなかった。

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1. 隣位問訊(りんいもんじん)・対坐問訊(たいざもんじん)
 座る方向に合掌一礼し、振り返って反対側にも合掌一礼する。
2. 結跏趺坐(けっかふざ)・半跏趺坐(はんかふざ)
 坐蒲(ざふ)に腰を下ろし、両足か片足を組む。きつい人は椅子が用意された。
3. 法界定印(ほっかいじょういん)
 右手の上に左手をのせ、両手の親指を自然に合わせる。
4. 姿勢・視線
 背筋を伸ばしてあごをひき、視線は約1メートル先に落とす。目はほぼ閉じるが完全に閉じてはいけない。
5. 左右揺振(さゆうようしん)
 上体をメトロノームのように左右に揺らして整える。
6. 欠気一息(かんきいっそく)
 静かに大きく深呼吸をして鼻からの呼吸にまかせる。
7. 止静鐘(しじょうしょう)
 鐘が3回鳴ったら坐禅の始まる合図。呼吸に集中して瞑想する。
8. 警策(きょうさく)
 右肩を軽く打って予告されたら、合掌して首を左に傾ける。
9. 放禅鐘(ほうぜんしょう)
 鐘が1回鳴ったら坐禅の終わる合図。静かに瞑想を解いて合掌一礼する。
 
普段やりなれていない警策(きょうさく)はさすがに緊張したが、叩かれるとほどよく身が引き締まるから不思議なものだ。そのまま40分ほど坐禅を続けたが、あっという間に終わりの鐘が鳴った。

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坊さんの坐禅ウンチク

坊さんから坐禅に関するウンチクについても少し話があった。
 
お釈迦様は煩悩は心ではなく身体が起因となっており、身体を痛めつければ煩悩もなくなり、心は安らかに生きていけるという考えから、初めは断食などの苦行を行っていた。だが、苦行では悟りが開けないと思い至り、そこから長い瞑想に入った。
 
今の時期はお釈迦様の命日ということで、修行者はお釈迦様にならって何日も坐禅をして過ごすとのこと。昔は夜も棒にあごを乗せて寝ながら坐禅をしていたが、寝たまま倒れて頭を打つ事故が後を絶たず、今は坐禅堂に布団を敷いて普通に寝ているらしい
 
そんな話を聞くと坐禅も十分苦行のような気もする。
 
そうして得たお釈迦様の「悟り」とは何だったのかというと、「自分と世界は切り離されたものではなく、自分は世界の一部であること」「自分はこの世界を生きていていいということ」だと言われていた。まるで心の病から回復していく現代人みたいじゃないか。この辺はもしかしたら宗派などで解釈が異なるかもしれない。
 
坐禅は自律神経を整えるとも言われていた。最近の研究に後押しされた格好だと思う。夜寝る前に坐禅をすればよく眠れ、朝起きてすぐ坐禅をすれば充実した一日になる
 

おわりに

坊さんも瞑想のやり方よりも続けることの方が重要だと言っていた。最近だと瞑想に使える便利なアプリもあるので試してみてほしい。

 
「なんでこんなに苦しいんだろうか?」
「なんでこんなに生きづらいんだろうか?」
心の苦しさから自暴自棄になって身体を痛めつけるような極端な行動はやめるべきだ。はるか昔から同じ悩みを抱える仲間は大勢いることを覚えておいてほしい。
  
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